蚕蛹粉末状のタンパク質
定品定義:
脱脂蚕蛹を原料に、加水分解によって微溶性蛋白質とポリペプチドが得られる。色合いは薄い黄色を呈しており、ニンヒドリン反応は陽性である。
主な指標:
項 目 | 指 標 |
性状 | 薄い黄色からブラウンの粉末で、アミノ酸特有の匂いがし、潮解しやすい。 |
蛋白質(%) | ≥12.8 |
乾燥減量(%) | 6.0 |
強熱残分(%) | 5.0 |
PH値 | 5.0-7.0 |
総砒素(As計)/(mg/kg) | ≤0.5 |
鉛(Pb)/mg/kg) | ≤1.0 |
細菌総数(CFU/g) | ≤3000 |
大腸菌群(MPN/100g) | ≤90 |
病原(サルモネラ、赤痢菌、黄色ブドウ球菌) | 検出できない |
応用特性:
(1)蛋白質とポリペプチドの含有量が高く、その総含有量は75%以上を占めている。
(2)蚕蛹蛋白質は完全蛋白質であるため、アミノ酸の種類がそろっていて、人体に必要としている八種のアミノ酸が均衡を保ち、相互比率が適切で、国連食糧農業機関と世界保健機関(FAO/WHO)のパターンに適う。蚕の蛹蛋白質の中に常量と微量元素に富んでおり、そのうちに亜鉛元素の含有量が19.025mg/100gに達している。
(3)本製品の栄養価値が高く、栄養保健食品(顆粒、カプセル、栄養酒、老人食品、児童食品等)に広く応用されることができる;キャンデー、菓子、強化食品、トーストフード、多種の肉汁ヌードル、調味料(みそ、醤油、お酢、各式のスープ料)に用いる。また医用の蛋白質、ポリペプチドと単一アミノ酸を分離純化する基礎の原料にも使われている。